物語

普段はごくごくフツーの学生である宗一。
今日も今日とて、思い切り学校で惰眠を貪っている。
そんな彼を「起きろバカ!」と明るい罵声で叩き起こすはいつものアイツ、皐月。
巻き起こる大騒動、仲良く喧嘩する二人。
「だめだめー」そこへのんびり割り込むのは、本人的には大慌てのゆかり……
それはいつもの、ただの日常。
 
……しかし、そんな普通の日々を揺るがせる小さなヒビ、
それは大型船が次々と消失する謎の事件。
夕暮れの街突如現れる謎の女……リサ=ヴィクセン。
リサの出現をきっかけに、宗一はその事件に首を突っ込むことになる……


背景

「情報」自体が価値、いや「情報」が価値を生む現代。
世間一般にある程度認識されているが、その正確な実態は一部にしか知られていない、
「情報」を自由自在に手に入れる人間達がいる。
ひと昔までは「スパイ」という名で浸透していたが、こうした「情報収集稼業」の人間は、
次第に表舞台に……とまではいかないが、少なくとも光の届くところへ出るようになった。
人は彼らを、こう呼ぶ。
「エージェント」と。